ストレッチにもダイエット効果あり!その理由と方法について
ストレッチは身体の柔軟性を高める運動としてよく知られていますが、ダイエット効果もあるということをご存知でしょうか?
ストレッチのダイエット効果はあまり知られておらず、ストレッチだけで劇的に体重が減るというほどの効果はありません。
しかし、自分の気になっている部分に対して部分痩せ効果を狙えること、有酸素運動や食事療法といったダイエットに比べて負担が少なく続けやすいことから好んでストレッチを行っている方もたくさんおられるようです。
そこで今回は、ストレッチのダイエット効果についてその理由と方法についてご説明します。
ストレッチにダイエット効果がある理由
本来、筋肉の伸張性を高めることを目的としているストレッチになぜダイエット効果があるのかその理由をご説明します。
便秘やむくみの解消
ゆっくりとリラックスした気持ちでストレッチを行うと副交感神経が優位になるうえ、ストレッチで色々なポーズをとることで腸を動かすことになり、排便を促します。
また、ストレッチによって全身の循環がよくなるので、むくみも解消されます。
便やむくみなど滞った全身の老廃物が取り除かれるので身体がすっきりとしてきます。
代謝改善
ストレッチを行うと、その筋肉の周りの血流がよくなります。
血流がよくなるとその部位を中心に代謝が上がり、脂肪が燃焼されやすくなります。
体重よりもウエスト周りや臀部のたるみなど気になる部分がある方は、その部位を集中的にストレッチすることで部分痩せ効果が得られます。
ホルモンの変化
ストレッチを行うと副交感神経が優位になるということをお伝えしましたが、入眠前にストレッチを行うことで入眠がスムーズになり、質の良い深い眠りを得ることができます。
すると、睡眠中の成長ホルモンの分泌が多くなり基礎代謝が上がるとともに、脳も身体もしっかりと休息でき満足感のある目覚めを迎えられるため、日中の食欲を抑えることができます。
逆に睡眠不足は食欲を促進してしまうため、ダイエット中の方にとって睡眠はとても大切な要素になります。
気になる部分のストレッチ方法
多くの方が部分痩せを望んでいる部位の具体的なストレッチ方法をご紹介します。
ストレッチは筋肉をしっかりと伸張することが第一ですので、ストレッチの肢位をとったら20~30秒その肢位を保持してください。
また、リラックスした状態で行うことが大切ですので、ストレッチ中はゆっくりとした呼吸を行い、伸張している筋肉に強い痛みを伴ったり、息を止めることのないように注意してください。
ウエストのストレッチ
しっかりとくびれたウエストラインを得るためのストレッチです。
- 膝を伸ばして仰向けに寝て、両手を真横に広げておきます。
- 片方の脚を上げ、股関節、膝関節を90度程度に曲げた状態で腰を捻るようにして反対側の足の外側に持っていきます。
- 足の膝が床につくように手で押さえていきます。
- このとき、しっかりと腰が捻られるように上半身は仰向けを維持してください。
内もものストレッチ
足をそろえたときにぴったりとくっつく内ももの脂肪をすっきりさせるストレッチです。
- 床に座り、膝を伸ばした状態でできる限り開脚します。
- 開脚した状態を保持しながら手を床の前方につき、ゆっくりと上体を前に倒していきます。
- このとき腰が丸まってしまうとあまり内ももが伸びてきませんので、なるべく背筋を伸ばした状態で足の付け根から前にかがむようにしてください。
ストレッチに慣れておらずこのポーズが難しい方は両足同時に開脚せず、片方の膝はあぐらを組むように内側に曲げた状態で前に倒れ、片方の内ももが伸ばせたら左右の足を変えて行うようにしてみてください。
お尻のストレッチ
垂れ下がってしまいがちのヒップラインをしっかりあげるためのストレッチです。
- 仰向けに寝て片方の膝を立て、反対の足はあぐらをかくように立てた方のももに引っかけます。
- 引っかけた足を崩さないようにしながら、立てた足を両手で抱えて手前に引きます。
- 引っかけた方のお尻に伸張感がでたらそのままの姿勢を維持します。
身体が硬い方はこのポーズが難しい場合があります。
その場合は、仰向けに寝て片方ずつ膝を両手で抱えるようにするストレッチから始めてみてください。
二の腕のストレッチ
二の腕の「振袖」を減らして引き締まった二の腕にするためのストレッチです。
- 片方の腕を上げてバンザイしたら、肩は上げたままで反対の肩を触るように肘を曲げます。
- 反対の手で曲げた肘を持ち、肘を頭の後ろに持ってくるように引きます。
おわりに
今回はストレッチを行うことで得られるダイエット効果についてご紹介しました。
通常のダイエット方法ほど短期的に成果の得られる方法ではありませんが、自宅内で少しの時間で行うことができるため続けやすく、ダイエット以外にも血流やホルモンバランスなど健康によい効果が多々あります。
自分がやってみて心地よいものからで構いませんので、少しずつストレッチの習慣をつけていただけたらと思います。