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捻挫の概要

捻挫の概要

捻挫は、関節を捻る(ひねる)挫く(くじく)などして起こるケガです。日常生活でも起こることがあり、捻挫を経験したことがある人は多いはずです。しかし、重度の捻挫は手術が必要になることもあり、放置しておくと危険です。症状を理解して、適切な治療を受けることが必要です。 

捻挫とは 

捻挫は、関節に力が加わったことによって起きるケガです。関節の周りの靭帯軟骨などの組織を損傷した状態で、痛み腫れが出現します。骨を損傷した場合には骨折や脱臼ということになるので、捻挫には含まれません。 

一般的には捻挫という名前を使いますが、医学的には損傷した部位によって「○○靭帯損傷」などという診断になります。 

捻挫で特に多いのは、足首を内側に捻ることで起こる「足関節捻挫」で、足首の外側の靭帯(前腓骨靭帯)を損傷してしまいます。スポーツだけではなく、階段昇降など日常生活でも受傷することがあります。また「突き指」も指の捻挫の一種です。 

捻挫によって、靭帯が付着する骨が剥がされて、剥離骨折を起こすこともあります。重症化して後遺症が残る場合もあるので、捻挫だからといって放置せずに適切な治療を受けることが大切です。 

症状と診断 

捻挫をした関節の周囲に、腫れ痛み熱感が現れます。部位によっては痛みを感じにくいので、痛みが少なくても捻挫している可能性があります。また、皮下出血により、捻挫した部分の色が変わっている場合もあります。 

捻挫の診察では、関節に力を加えて痛みが起こる場所や程度を確認します。また、関節の動きや緩みがないかどうかを診ます。さらに、MRIを使用して靭帯の状態などを確認して、総合的に診断を行うこととなります。 

治療 

捻挫を起こしてすぐは、RICE処置と呼ばれる処置を行うのが原則です。これは、安静にすること(Rest)冷却すること(Icing)包帯やテーピングで圧迫すること(Compression)患部を上に挙げること(Elevation)を示すものです。 

軽い捻挫であれば、固定などしなくても数日で症状は収まります。しかし靭帯が断裂しているような場合には、手術が必要になることもあります。最近は内視鏡を使った手術も多く、回復までの時間は短くなってきています。 

スポーツで捻挫を起こした場合、トレーニングを再開した時に痛みや関節のぐらつきが出ることがあります。しだいに重症化して関節が変形してしまうこともあるので、慎重に再開する必要があります。また、体の使い方を見直したり、体力に合ったトレーニングに変えるなどして、再発を予防することも大切です。 

まとめ 

捻挫は関節に力が加わって起こるケガで、日常的に誰にでも起こる可能性のあるものです。しかし、放置しておくと重症して、後遺症が残る恐れもあります。捻挫だからといって油断せずに、適切な治療を行うことが大切です。 

 

(参考文献 )

標準整形外科学:中村利孝.医学書院.2016 

スポーツ損傷シリーズ スポーツ外傷の応急処置(RICE処置):日本整形外科学会 

スポーツ損傷シリーズ 足首の捻挫(足関節捻挫):日本整形外科学会 

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