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錦織圭選手が手術した骨棘とは?手術跡のリハビリから復帰までの期間を解説!【肘の怪我】

錦織圭選手が手術した骨棘とは?手術跡のリハビリから復帰までの期間を解説! 【肘の怪我】

テニスの錦織選手といえば日本だけでなく世界でもトップクラスの選手として有名ですが、今シーズンは肘にできた骨棘の除去術のために休養に入ることが発表されました。その骨棘とは一体どのようなものでしょうか?手術後のリハビリや復帰までの期間について解説していきます。

骨棘とは一体何?

骨棘とは簡単に言えば骨と骨とがぶつかることで骨が変形し、関節にできるトゲのことです。肘関節や腰・膝など動きが大きく大きな力がかかる関節にできやすく、骨棘が神経や筋肉に触れることで痛みや炎症につながるものです。骨棘は変形性関節症の診断基準ともなっていて、例えば膝に骨棘ができていた場合「変形性膝関節症」と診断されます。

どうしてできるの?

関節は動くことで骨と骨が動き、時にはぶつかったりします。特に不安定な関節では骨同士のぶつかりが大きくなりやすく、それだけ骨にかかる負担が大きくなります。その際、負担が大きくなってくると骨もぶつかることを避けようとしてきます。そこで骨がぶつかって刺激が入っている部分にトゲを作り動きを止めようとしてしまいます。これが骨刺ができるメカニズムです。

どのような症状が出るの?

骨棘は本来ないもので、関節の動きを止めるために発生してきます。そのため、骨棘が大きくなれば関節の動きが悪くなり、関節可動域制限が生じます。それだけでなく、骨棘が神経や筋肉などの組織に触れてしまった場合、痛みが生じひどい場合には炎症につながってしまいます。初めは動かしたら痛いというものが、下手をすると何もしていなくても痛くなるという場合もあります。

今回錦織選手の肘のどの部位に骨曲ができたかは公表されていないため詳細はわかりませんが、場合によっては神経に触れてしまっていたかもしれません。肘の場合には尺骨神経という神経がそばを通っていて、骨棘が神経の通り道を圧迫することで「肘部管症候群」という疾患につながる可能性があります。そうなると痛みだけでなく握力の低下しびれという症状も出てくる可能性があるため、骨棘があることで良いことはほぼありません。

骨棘に対しての手術とは?

術前にレントゲンCTをとり、骨棘の状態を確認します。骨棘が激しい運動に伴うものである場合は関節の大きな変形が伴っていない可能性が高いです。その場合、傷を小さくできる関節鏡での手術が可能です。傷が小さいため見た目も良く、手術後の復帰も早くなります。ただし、関節の変形が大きい場合関節面を整えたりしないといけないため、大きくメスを入れる必要があります。場合によっては人工関節となる可能性も否定はできません。

錦織選手の場合は関節鏡での手術の可能性が高いと思われます。手術方法は明らかにされていませんが、10月22日に手術を受け、24日からリハビリを開始していることから傷が小さく体への負担が小さい関節鏡での手術であることが伺えます。

復帰までの時間は?

関節鏡での手術では入院自体1週間程度、場合によってはもっと早く退院できます。2〜4日程度三角巾での固定が必要ですが、ガチガチに関節を固める必要もありません。競技復帰としても早ければ1ヶ月後には可能です。錦織選手も大会復帰自体は2020年からを予定していますが、競技復帰自体は12月中には再開しトレーニングを積む予定としています。

どんなリハビリを行うの?

関節鏡の手術はどちらかといえばクリーニングと呼ばれ、関節の中を綺麗にするだけのものです。従って、特別に必要なリハビリというものは実はありません。若干固定するため、固くなってしまった関節をゆっくり動かしたり、切除した部分を再度強くするために筋トレをしたりする程度で十分な手術方法なのです。

重要なこととしては再度骨棘の手術後のリハビリよりも、再度骨棘を作らないようにすることと考えます。前述した通り、骨棘は骨と骨がぶつかり続けることで生じてしまう変形です。テニスのような競技の特性上、肘を酷使し続けたことで生じたものと思われます。テニスに限らず、野球でも肘に骨棘ができる例は数多くあります。

そのため、肘を使わないようにするということは難しいのですが、肘の関節にかかる負担を減らすという方向でリハビリを進めていくと思われます。骨棘ができるのは肘の伸展という動きで、いわゆる肘を伸ばす動きの際に筋肉の力でなく遠心力で肘を伸ばしてしまった際肘の骨同士がぶつかりやすくなってしまいます。そのため、肘の筋肉を使って肘を伸ばし、ボールを打つように練習することで肘の関節へかかる負担は理論上減らすことは可能です。

また、ボールを打つ際に使う関節は肘だけではありません。ボールに追いつき、膝で踏ん張り、股関節から体を捻って、肩で腕をコントロールしてボールを捉えて肘・手首を使って強い打球にします。このように、下半身まで使ってボールを打つため、肘以外の関節の動きを練習することで肘へかかる負担を減らすことも可能です。特に体幹と呼ばれる部分はボールを打つ動きだけでなく、走る動きにも関わってきます。そのため、体幹部分をしっかりと鍛えて体のひねりでボールを打つ練習をすることでも肘の負担を減らすことは可能です。

このように、肘の骨棘の手術をしたからといって肘の絵リハビリだけするわけではありません。全身を使うような練習も行っているのではないでしょうか?

まとめ

錦織選手の骨棘手術の方法やリハビリについてまとめました。今回行ったであろう手術は選手生命を脅かすようなものではなく、本当に肘の状態を良くするための簡単な手術であったと予想されます。上記に記したようなリハビリをした後、パワーアップして帰ってくる錦織選手を楽しみに待ちましょう。

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