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広島東洋カープの中崎選手が手術を受けた半月板損傷ってどんなケガ?手術方法やリハビリについて解説します。 

広島東洋カープの中崎選手が手術を受けた半月板損傷ってどんなケガ?手術方法やリハビリについて解説します。 

広島東洋カープの中崎選手といえばチームの3連覇にも貢献した不動の守護神ですが、今シーズンは不本意な成績に終わりシーズン後には半月板損傷で手術を受けたと発表がありました。この半月板損傷とはどのようなケガでしょうか?手術方法やリハビリ内容についても解説していきます。 

半月板損傷ってどんなケガ? 

半月板とは膝関節のうち、太ももの骨とスネの骨との間にある軟骨で、内側と外側に一つずつあって膝のクッションとして働きます。クッションがあるために人は膝にかかる圧力を分散することができるのですが、膝に負担がかかり続けるとこの半月板が損傷してしまいます。これが半月板損傷です。 

どうして損傷するの? 

膝関節は本来、蝶番関節と呼ばれる関節で曲げる動きと伸ばす動きしかできません。

しかし、スポーツなどの激しい動きの場合曲げ伸ばししかできないはずの膝がねじれたり横に折れたりしてしまいます。

このようなねじれの動きや横に折れるような圧力に半月板が晒され続けると本来かかるはずのない力が半月板にかかり続けます。こうして半月板に穴が開いたり、ちぎれたりしてしまうのです。 

損傷するとどんな症状が出るの? 

半月板損傷特有の症状として挙げられるのが「ロッキング」と呼ばれる症状です。

半月板は膝の動きに合わせて後ろに動いたり、前に動いたりします。しかし、半月板が損傷してしまうと動きの途中で骨に引っかかったりしてしまい、膝の動きが止まって動かなくなってしまいます。この動かなくなった状態を「ロッキング」と言います。痛みを伴うますが、軽く動かして半月板の引っ掛かりが取れてしまえば再び動きます。 

このように半月板が損傷すると膝の動きが悪くなってしまいます。そのため、動きを円滑にするために脳は勝手に判断して関節水を多く分泌します。それによって水が溜まることもあります。

関節水とは自転車のチェーンに差す油のような存在です。動きが悪くなっている関節の動きをよくするために油を差して動かそうとするのですが、多く出し過ぎて吸収できなくなってしまうのです。 

また、クッションが効いていない状態なので太ももの骨とスネの骨の軟骨がぶつかり合うことで痛みが出たり、変形性膝関節症に進行してしまう可能性もあります。こういった症状が出るため、注意が必要です。 

半月板損傷の手術ってどんな手術? 

考え方としては、壊れた半月板を縫い合わせる縫合術と、いっそ取り除いてしまうという切除術の2通りになります。どちらの場合も関節鏡での手術が可能ですので、体への負担が小さく済みます。 

縫合術の場合、スポーツ復帰まで少し時間がかかり、およそ3〜4ヶ月です。その代わり半月板の機能をほぼ残すことが可能です。切除術の場合は2〜3ヶ月でスポーツ復帰可能です。しかし、半月板を切除して取り除くため、半月板の機能は失われてしまいます。 

ではこの手術方法をどうやって決定するのでしょうか?それは損傷の程度と、損傷の仕方によって変わってきます。損傷にもいくつかの種類があって、その種類によって縫合するのか、切除するのかを決めます。手術前の画像検査で大まかな状態を把握しておきますが、関節鏡で直接見て決まることも多くあります。 

半月板損傷の手術後のリハビリはどのようなことを進めていくの? 

切除術の場合、初めの1ヶ月は痛みを見ながら体重を乗せる練習から始めます。固定はしないため手術による関節可動域制限はほとんどの場合生じませんが、炎症による影響や半月板がなくなったことで関節運動が悪くなってしまう場合があります。個人差があるためはっきりしたことは言えませんが、1ヶ月リハビリすれば術前の状態まで戻ることがほとんどです。 

1ヶ月経った頃から体重を乗せながらの応用動作を行います。スクワットランジというような膝の動きを伴いながらの荷重練習を行うことで体重をかける感覚や筋力強化を行います。患部である膝はもちろんですが、お尻やふくらはぎの筋肉の強化も重要です。というのもふくらはぎの筋肉も膝についていて、お尻の筋肉は腸脛靭帯という靭帯を介して膝に関与しています。これらの筋肉と同時に膝の表と裏の筋肉を鍛えることで、膝の安定性を高めていきます。筋力強化以外にも、膝の位置覚という感覚を取り戻す練習が必要です。半月板というクッションがなくなっているため、微妙に関節の感覚が狂ってしまう場合がありますのでそういった感覚の修正を少しずつ行います。そのために、スクワットやランジなどの重心が動く練習に加えて、不安定板などのバランス練習を取り入れていきます。 

2ヶ月経つ頃にはダッシュ切り返しなど、アジリティと呼ばれる敏捷性の運動を行います。スクワットやランジはゆっくりとした動作で関節を支えるような目的ですが、この時期からは素早く関節を動かす練習を行います。こういった練習でも痛みなく運動でき、術前と比較して筋力の差がなくなってくればスポーツ復帰の許可がおります。 

縫合術でもほとんどは同じ流れでリハビリが進みますが、術後直後の流れが少し違います。縫合術の場合、半月板の縫合部がくっつくことを優先して考えるため、切除術と違い3週間程度免荷、つまり松葉杖を使用する場合があります。また、固定はしませんが動かす関節角度を制限される場合がほとんどです。痛みや炎症反応を見ながら、少しずつ荷重を進めていきます。切除術とちょうど1ヶ月遅れくらいで同じようにリハビリを進めていき、4ヶ月程度でスポーツ復帰の許可が下りることが多いです。 

まとめ 

半月板損傷はスポーツ選手の膝のケガでは比較的多いケガで、手術も簡潔に済むものが多いです。そのため、オフに手術しても次シーズンに間に合う場合がほとんどになります。中崎選手も、来シーズンにはきっと巻き返してくれるでしょう! 

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