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発達障害の診察と療育、小学校入学前に何をしたらいい?【体験談】 

発達障害の診断 それから

発達障害の診断を受けていれば、療育手帳の取得、児童発達支援や放課後デイサービス、特別児童扶養手当などの手続きがスムーズになります。
小学校に入学する半年前、就学前健診で発達障害の子どもは別な相談が必要になります。

我が子は発達障害かもしれないという段階で、診断の予約をしました。しかし、診断を受けるまで7か月くらいの待機があり、この現状は本当に改善されてほしいです。

お子さんの障害の程度によって普通学級、特別支援学級、特別支援学校の選択が必要です。 

筆者は小学校入学時期の半年前に行われる、就学前健診の際に、発達障害の診断書や発達の検査結果や療育手帳を申請中であることを事前に学校へ伝えました。 

特別な配慮が必要でない場合は自動的に普通学級にクラス編成されますが、配慮が必要な場合はできるだけ早く学校と相談しながら、お子さんにあったクラスへの対策や理解が進むように働きかけることが大切です。
普通学級であれ、支援学級であれ、お子さんに合った適切な対応をしてもらえるように学校と家庭の連携が必要です。 

就学前健診は10月頃に行われることが多く、そこでわが子の発達障害、知的障害のレベルを事前に学校側へ伝えていました。
その後、地域の教育委員会への就学相談へ行きました。教育委員会の相談員が親と面談をしている間、息子は医師の評価を同時進行で受けていました。
支援学級にも知的障害と情緒障害の2クラスあり、厳密に分かれているわけではないですが、配慮する上で情緒障害に分類されました。 

教育委員会へ出向くとなると親子ともども緊張しましたが、ゆったりとした雰囲気でお話を聞いてもらえました。 

息子の方は遊びの場面から、動作や表情を観察されていたようです。 

帰り際に相談室を出た途端、無邪気にけらけら笑う息子が中庭を走りまわり、後ろを背広の男性が鬼ごっこをしていてビックリしました。
検査をするお医者さんと鬼ごっこになっていたらしく、最後にバイバイと手を振ってお別れした息子の姿に頼もしさを感じたほどでした。 

発達検査の結果と浮き彫りになる問題点

発達診断と同時に、臨床心理士による発達検査が行われます。 

満年齢に対し、現在の運動や認知の能力が何歳レベルであるか、知的発達や発達指数DQが割り出されます。
この数字は、親御さんにとってなるほどと納得する結果であったり、或いは思っていたより低くてショックを受けたり、受け止め方はそれぞれ異なるでしょう。
ただし、数字がすべてを指し示しているものではありません。
検査中のお子さんの反応などや結果の説明をよく聞いていくと、わが子の得意、不得意な分野やこれからの指標が明らかになってきます。 

筆者の息子は、5歳当時の聴覚優位で言語面の表現は遅れが少ない。その反面、認知機能が2歳レベルと、かなり幼く、人間の絵を描かせても丸い顔に目や口が点や棒一本と、非常に幼い絵しか描けませんでした。 

描きあがった絵が、描いた本人の自分の体という結果を示しています。 

「何かを見て描く絵ではなく、自発的に人間を描く」場面の絵が、描いた本人のボディイメージ(自己身体の認識。自分の体をどのようにとらえているか)であり、「幼い絵を描く息子のボディイメージが未熟だから、服の前後ろや裏返しをいつまでも理解できない。」ということが理解できました。

発達障害における、感覚の未熟さ

人間が本来持っている5つの感覚の中で、視覚、聴覚、味覚、触覚、固有受容覚のうち固有受容覚は、目に見えるものではないので理解されにくいものです。 

目をつぶっても重いか軽い、力が入っているか、緩んでいるかがわかる。関節が曲がっているか、伸びているか理解することも固有受容覚に含まれます。
人間の日々の生活の中で、視覚だけ、聴覚だけ、と周囲の感覚を一つの感覚だけでとらえているということは、100パーセントありえません。 

視覚情報、聴覚情報は、体で触れる前から危険を察知するために必要な感覚です。 

触覚、味覚は体に触れる時、口の中に入った時に感じます。 

これら5つの感覚を常に働かせながら脳の中で情報を統合させ、体がその場に合う運動を起こします。 

発達障害では、個々人によって多様に感覚の過敏や鈍磨が現れます。 

味覚が過敏であったり、聴覚が過敏であったりするケースはとても多いです。 

逆に、触覚、固有受容覚が鈍く、筆者の息子のように服の前後ろがわからない、ちょっと人に触れるつもりがたたいたようになってしまい誤解されるなど、様々な場面で「見えにくい障害」として浮き彫りになります。 

教育機関と療育機関の連携

発達障害は、身体障害と違って、見た目にわかりにくい障害であるために、周囲の方へ理解されにくい点が多くあります。 

多動で落ち着きがないこと、常同行為(同じ動作を繰り返すこと)など、発達障害特有の症状は、いろいろ幼稚園や保育園、小学校などの集団生活を難しくする側面があります。 

感覚の過敏さ、鈍磨なことは発達障害児本人が、言葉として表現することがなかなか難しく、親も理解しづらいです。
筆者の息子も服の前後ろを間違ったり、服の縫い目が苦手で同じところを掻きむしってしまうことが繰り返されたり、教室でじっとしていられないことがありました。 

そういった行動が、学校でクラスメイトにとって不快であったり、授業を中断させることもあり、対応について支援学級と交流学級の担任の先生に個人面談の時に相談しました。
支援学級、交流学級と

学校現場も、パニックになったり感情的なった場合に、どのように対応したらいいのか戸惑うことがあります。 

学校が我が子についてアドバイスをくれるとき、療育機関がするアドバイスとの方向性が違うとき、どちらの言うことを信じるべきか戸惑います。
発達支援計画というものを、発達相談支援員が、保育所や放課後デイ、療育施設との連携をコーディネイトし、半必要な支援や療育について、相互理解を深めながら練っていきます。 

定期的に発達支援計画を見直すための担当者会議が開かれます。
小学校の入学後も、発達支援相談員が定期的に会議を設定したり、本人の希望、家族の希望を確認した上での発達支援のサービスが提供されます。 

普通の小学校との関わり、発達支援相談員との連絡、放課後デイサービスや療育など、様々なところの関わりが増えることは、親として孤独にならない側面もありますが、療育手帳や特別扶養手当の更新など、マルチタスクになることも増えるので、親もTODOリストを作るなど、行動計画をしておくことをお勧めします。
本人のサポートブックとして、関わっている医療機関、救急時の連絡先などをまとめて記入するファイルを配布している行政もありますので、うまく活用してはいかがでしょうか。 

まとめ

小学校に入るまでの間、病院や医療福祉センターなどで受ける療育は、成長期の幼い間、脳が学習しやすい時期に受けられることは非常に意義があります。 

しかし、残念なことに発達障害の社会的関心の高まりとともに、診断の予約、療育の待機に数か月かかることが当たり前の状況は、子供の成長期に無駄な時間を過ごすようで、非常にもどかしい限りです。
小学校へ上がるまでの準備だけでも手間のかかる時期に、学校と療育の両立は、仕事をしている親にとっては、本当に時間のやりくりが難題です。 

そして、子どもにとって幼稚園から小学校への環境の変化だけでも大きなことであり、毎日登下校に送迎が必要なケースも少なくありません。 

子供の適応能力があるとしても、親にとっても周囲へのカミングアウトをするべきなのか迷うこともあります。
私は息子を最初から特別支援学級へお願いし、少しずつ息子に自分が発達障害があるということを日常的に話していました。できないことはあるけど、このクラスで丁寧に教えてもらえるから、時間がかかっても覚えることができるようになるからと話をしていました。
小学校の入学で学校とのやりとりを経験すると、子どもにとって複数の大人がフォローしてくれることはある意味、親だけじゃないという安心感が生まれます。 

そして、特別支援学級の親同士の交流も居心地のいいお付き合いができました。
どんなクラスに所属するにしろ、親御さんが学校へ出向いて先生とコミュニケーションをとる機会が多いのは、お子さんにとっても安心できる環境になるでしょう。 

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