こんな症状があれば要注意!脳出血(脳内出血)の症状をわかりやすく!
現在でも日本人の死因の上位に挙げられる脳出血、この病気の名前を耳にしたことがある方は多いと思いますが、具体的にどのような症状を引き起こしどのように進行するのかを詳しく知る人は少ないかもしれません。
こちらでは脳出血について分かりやすくご説明いたします。
脳出血とはどのような病気?
脳出血とはその字の通り、脳の内部の血管から出血する病態です。
出血によって脳内部に広がった血液が脳実質を圧迫することで運動麻痺や感覚障害、言語障害などの諸症状が出現します。
脳は部位によって身体を動かす領域や感覚を受け取る領域、言語を理解する領域や言葉を発する領域などと多様に分かれており、脳出血が起きた場所によってそれらの侵される領域が異なります。
同じ脳出血という病気においても、症状や程度に個人差が大きいのはその影響からです。
次項ではこのような脳出血の症状についてさらに詳しくご説明いたします。
脳出血の前兆となる症状は?
脳出血の前兆は小さな前駆症状が出現する人から、全く何の症状も出ずに急に発症する人まで様々です。
前駆症状がある場合、主に挙げられている症状は
- 片方の手足が動きづらくなったり痺れなどの感覚障害が出現する
- 呂律が回りづらくなる
- 食物が飲み込みづらくなる
- 脱力感や眩暈が出現する
- 物が二重に見えたり視野の一部が欠けて見えたりする
- 激しい頭痛や吐き気が出現する
などです。
これらの症状は脳梗塞の場合でも同じような症状が同様に前駆症状として挙げられます。
これらの症状が見られたら脳に何かしら異常が出現したことを疑うほうがいいでしょう。少しでもこれらに当てはまるような症状が現れた際はすぐに病院を受診することを強くお勧めします。
また、前駆症状がない場合は突然の意識消失などが見られることがあります。
脳出血は脳梗塞と異なり突然症状が出現することが多くなっており、鑑別の際の一つともなっています。
脳出血の原因は?
脳出血の原因で最も多いのは高血圧によるものです。
発症した方のほとんどがこれまでに高血圧と診断を受けていたり注意を受けていたりされる方が多いようです。
高血圧は生活習慣が引き金となる場合が多く、これを予防・改善するためには今一度自身の生活を振り返り改める必要があります。
日本人は昔より塩分過多な食事が多く、塩分摂取量は世界の中でもかなり多いと言われています。塩分過多は血液濃度が高くなり、それを中和するために血液量が増加し高血圧へと繋がります。
加えて、最近では食の欧米化による糖分や脂質の摂取量の増加も高血圧へ同じく関係しています。日々の食事に配慮することは高血圧予防・改善には非常に重要とされています。
また、お酒やたばこなどの嗜好品も血圧を上昇させるホルモンを分泌させてしまい、高血圧の原因となりやすいのでなるだけ控えるべきとされています。
脳出血が発症しやすい環境とは?
脳出血は血圧の変動と密接に関係しており、環境も発症に大きく影響します。
季節では11~3月の寒い時期に多いとされています。
屋内と屋外や入浴前後などの寒暖差が大きくなることが血圧の変動にも関わり、血管への負担から脳出血へと繋がるようです。
また、発症しやすい時間帯もあり主に日中の活動している時間帯に多くなっています。
更に重労働や心的ストレスなども血圧の上昇に影響し脳出血の発症へと至る場合もあるようです。
長すぎる労働や身体に負荷がかかりすぎる力仕事などは高血圧と密接に関係しています。
仕事についても身体面、精神面などの側面から見て過剰なストレスへとなっていないか環境調整することが大切です。
脳出血を予防しつつ、前兆にご注意を。
脳出血の症状の特徴を簡潔にご説明させていただきました。
脳卒中は生活習慣病に分類されており、日々の生活に注意していれば防ぐこともできる病気です。特に食生活の乱れや運動不足などの生活習慣が血圧の上昇へと繋がりやすいので改めてご自身の日々の生活を見直すことが大切です。
万が一脳出血が疑われる症状が出現した際はすぐに救急車を呼んだり病院へ行ったり早急に対応することが必要です。