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サッカーのポルトガル代表アンドレ・ゴメス選手の足関節脱臼骨折ってどんなケガ?手術やリハビリを解説!

サッカーのポルトガル代表アンドレ・ゴメス選手の足関節脱臼骨折ってどんなケガ?手術やリハビリを解説! 

先日プレミアリーグの試合中、相手選手と交錯する形で負傷したアンドレ・ゴメス選手ですが、足関節脱臼骨折であり、手術も成功したと発表されました。その足関節脱臼骨折とはどのようなケガでしょうか?また、手術内容やリハビリについても解説します。 

足関節脱臼骨折とは?どのようなケガ? 

足関節脛骨(内くるぶしの骨)腓骨(外くるぶしの骨)によってできた溝の中に距骨という骨がはまり込んでできている関節です。このくるぶしが骨折すると、距骨をはめ込んでいる溝が壊れてしまうため、距骨が溝から外れてしまいます。これを、足関節脱臼骨折と呼びます。くるぶしが骨折しているため、足関節果部骨折とも呼びます。 

どんな症状が出るの? 

まずかなり痛いです。骨折に伴う関節内出血があるため、大きく腫れます。関節の溝が壊れるため、足の形も歪になり変形してしまうこともあります。当然ですが、体重を乗せて歩くことは不可能です。 

足関節脱臼骨折の影響は? 

脛骨と腓骨の間には脛腓靭帯、脛骨と距骨には三角靭帯(脛距靭帯)、腓骨と距骨には距腓靭帯と呼ばれる靭帯がついています。くるぶしの骨が骨折することでこれらの靭帯の損傷も高確率で見られます。くるぶしによる溝も破綻してしまっていることから、距骨が非常に不安定になってしまいます。 

距骨とは足関節で体重を支える上で非常に重要な骨です。この骨が不安定になるということはすなわち体重を支えきれなくなってしまう可能性があります。そのため、足関節の不安定感を覚える、捻挫しやすくなるなどスポーツをする上で重大な影響を及ぼします。 

スポーツをする以外でも、距骨を含む骨の軟骨も損傷してしまう可能性が高いです。軟骨の損傷・磨耗が進むと変形性関節症は避けられなくなってしまいます。不安定になる上に、将来的に変形性関節症になるリスクが高くなってしまうため日常生活でも痛みや可動域制限をきたしてしまう可能性があります。 

どういった治療をするの? 

骨折が軽く、徒手的に整復(骨を手で元に戻すこと)が可能であればギプス固定などの保存療法が適応になります。しかし、アンドレ・ゴメス選手のように強い力で骨折してしまった場合には外から人の手で元に戻すことが困難になります。その場合には手術が選択されます。 

どんな手術をするの? 

足関節を開いて、骨折した部分をワイヤーやプレートボルトやネジなどあらゆる道具を用いて元に戻します。また、同時に損傷している靭帯の再建術も行い、骨だけでなく靭帯の支えも作っていくように手術します。その後、骨がくっつけば関節内の金属の除去を考えます。骨が完全につくまで個人差はありますが、6ヶ月以上かかる場合も多いためスポーツ選手の場合骨折した1年後のオフシーズンに除去する場合が多いです。 

どんなリハビリをするの? 

リハビリでは、第一に関節の動きを取り戻すことを考えます。

手術をすることによって関節の溝は再建され、靭帯も修復されるため関節の安定性については問題ありません。

しかし、骨折によって確実に腫れます。この腫れによって関節組織、例えば関節包と呼ばれる組織や脂肪組織など関節に関わる組織に癒着が生まれます。それによって関節の動きが悪くなってしまいます。

そのため、癒着を防ぐために手術直後から動かしていく必要性があります。

とは言っても、術部は固定してありますので、まずは固定をしていない指や膝付近を動かすことから始めていきます。抜糸が終わると本格的に足関節を動かしていき、痛みがない範囲で他動的にも自動的にも動かしていきます。 

手術してすぐに体重を乗せられるの? 

手術をしたからといってすぐに骨がくっつくわけではありません。そのため、手術をしてもすぐに歩けるわけではないのです。個人差もありますが、1ヶ月前後から徐々に体重をかけ始めます。まずは松葉杖を使いつつ体重の1/3から始め、1/2、2/3と徐々に負荷量を上げ痛みがなければ全体重を乗せるという流れになります。体重をどの段階まで乗せて良いかはレントゲンを見ながら医師が判断しますので、自己判断で体重を乗せることは絶対に控えましょう。 

リハビリは痛い? 

はっきり申し上げると、痛みがあります。

まず癒着している部分を動かす際には癒着をはがさなければなりません。癒着を剥がす際にはどうしてもある程度は痛みが出ます。

そのため、可動域を引き出すためには痛みに耐えられる範囲で行う必要性があります。また、そもそも癒着させないという考え方も重要です。そのために腫れを抑えられるようにアイシングをしたり動かせる指などを動かしたりして腫れを軽減させることも考えていきます。 

また、歩行時にも痛みが出てくる場合があります。この場合、骨折によって足をつく恐怖感から足の荷重部分が偏ってしまう場合や、変形などによって一部分に体重がかかり過ぎてしまった場合に生じる痛みです。こういったケースではまず歩く前にまっすぐに立つ練習をしたり、一歩一歩歩き方を確かめるような練習も行なっていきます。痛みがある場合には必ず原因がありますので、無理のないように進めていくことが基本です。 

筋トレは必要? 

足関節の動きが悪くなったからといって闇雲なトレーニングは必要ありません。というのも、手術によって骨や靭帯は再建されるため、関節の支え自体はしっかりとしているためです。そのため、筋トレのように関節に負荷をかけるようなことよりも関節の動きを引き出すことの方が重要になります。もちろん、弱くならない程度に動かしていくことは必要です。筋肉の強さは体重を乗せて動かしていくことで十分に取り戻せるでしょう。ただ歩くだけでなく、不安定板の上で立つジャンプするなどの応用動作を繰り返せば自然と筋力も戻ってきます。必要であれば一部の筋肉を動かす練習が必要、程度にとどめておくものだと考えても大丈夫です。大事なことは骨折部位の保護が第一で、筋トレは筋肉の衰えを極力抑える程度に考えましょう。 

復帰までどのくらい? 

今回のアンドレ・ゴメス選手の場合、復帰まで半年〜1年であると発表されています。これを見てわかる通り、かなりアバウトです。というのも足関節脱臼骨折の場合、手術によって関節の支持性自体は補強されても関節の中の感覚が元に戻るまで個人差が大きく、はっきりとこの時期に元に戻せるというのがいいにくいのが事実です。走った時の違和感や不安感がなく、痛みもなくなれば復帰できると考えます。 

まとめ 

以上、足関節脱臼骨折についてまとめました。リハビリとしては関節の可動域を取り戻し、バランス練習などで筋力を戻した上でスポーツ復帰というのが基本的な流れになります。しかし、はっきりとこの時期には戻れるというのが言いにくいのも事実です。チームの公式発表によれば、アンドレ・ゴメス選手も今シーズン絶望とされていましたが、うまくいけばシーズン中に戻れる可能性もあるとのことでした。リハビリがうまくいけば、最後の試合などでは見れるかもしれませんね! 

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